たまにはブログを書かなきゃ、なんて思ったりもして。
急に過去のことを思い出したりするけれど、それが上手く解決することは少なくて。
ただただモヤモヤが増えただけ、みたいな気持ちになるもの。
過去を共有できる人は減っていくし、あぁこうやってひとりぼっちになっていくんだなぁという気持ち。
この前、科学館に行ってきたときのこと。
企画展でも見に行きますか、と知人に誘われていった科学館。
ランチを済ませて科学館に突撃したところ、30分後に始まるプラネタリウムのチケットに空きがあるとかで。
といっても、残り5席!!みたいな、ギリギリセーフでチケットをゲット。
宇宙や星座というものは、あまりにも距離が遠くて、あまりにも現実性がないから苦手なんだけど。
とりあえずプラネタリウムは好き。
その解説の中で、郊外で空を眺めてみると、、、、みたいなシーンがあった。
西側には田んぼが広がって、東側には麦畑が広がって。
解説の中で、初夏の麦畑は黄金色に広がっていて、麦にとっての収穫時期。
この時期は「麦秋の候」なんて言ったりするんですよね。
と。
記憶はずいぶんとさかのぼって、中学生の頃。
配られた全校通信みたいなヤツに「麦秋の候」と書いてあり、「夏にもなっていないのに秋ってどういうことなんだろうね」と盛り上がったのを思い出した。
今でこそGoogle先生に頼んだら、すぐに解説してくれるのだけど。
当時はインターネットも普及しておらず、常時接続もFTTHも珍しい時代。
麦秋の候が、いつの季節の挨拶か、なんて、わざわざ図書館で辞書を開くこともなく、記憶の片隅に追いやられた。
その答えが、二十数年経って突然目の前に降ってきた!みたいな気持ち。
「プラネタリウムを見ない」という選択肢もあったし、もし一人で科学館に行っていたらプラネタリウムはスキップしていたと思う。
誰かが一緒にいたこと、とりあえずのノリで別途400円払ったかいがあった。
もし、あと少し遅く到着していたら、そんな縁も無かったと思う。
そもそも科学館に行くことも、2~3日前にノリと勢いで決まったようなもの。
特に予定の無い日だったから、その誘いがなければ、家でぼーっとして終わっていたかもしれない。
急に過去にタイムスリップ。
何かすれば、面白い出来事がやってくる。
たぶん「麦秋の候」のことは忘れない。
初夏に使う時候の挨拶だ。