深夜のマクドナルドでポンコツになる

自分のポンコツさと、店員さんの優しさに気付かされた夜だった。

ちょっと遠くまで行った日の夜、パソコンを開きたくてお店を探したけれど。
さすがに夜中の3時では、選択肢も限られてしまう。

コロナ禍の前であれば、デニーズやガスト、びっくりドンキーも選択肢に入ったが、最近は24時間営業もやっていない。

最近お世話になっているのはジョイフルか快活CLUBか。
とはいえ、それは都会での話。
ちょっと田舎に行けば、ジョイフルも快活CLUBもないのだから。

さてどうしようか、とクルマを走らせていたときに目の前に現れたのがマクドナルドだった。

近所のマクドナルドが深夜はドライブスルーのみになるからか、頭の中からすっかりと抜け落ちていたのだ。
というわけで、マクドナルドに行くことに。

その店舗は初めてだけど、マクドナルドはよく利用する。
といっても深夜帯の利用は久しぶりだった。

店内に入り、声をかけるがままにレジの前に行ったけれど。
何をどうやって注文していいのか、フリーズしてしまった。

基本的にモバイルオーダーしか使わないから、レジでの注文はいつぶりだろうか、という具合。
久しぶりに見るメニュー表は、欲しいものがどこにあるか分からずフリーズしてしまった。

いつも通りのマクドナルドだと思って、勢いよく飛び込んでみたのはいいけれど、モバイルオーダーじゃないという点がいつもと違ったのだ。

深夜帯で他のお客さんは1組、レジに待っている人なんていないから、店員さんを目の前にフリーズしている。
これが高級レストランであれば、メニューをひとつひとつ聞きながら、その日の具合やソースの種類など、会話が弾むかもしれないが、残念ながらここはファーストフード。

いやはや、こんなにも自分がポンコツだったとは、と思い知らされてしまったのだ。
ハンバーガーひとつもスムーズに選ぶことができなかった。

その日、レジの向こう側にいたのは年配の女性(と思われる)スタッフ。
せかすこともなければ、温かく迎えてくださって。
しどろもどろになりながら、ダブル肉厚ビーフのセットを頼むことができたのだ。

たかがハンバーガーじゃないか。
しかも、いつも頼んでいるようなセットだったりするけれど。

モバイルオーダーか、そうでないかで、こんなにも自分の能力が試されるものかと。
いつも通りでお店に飛び込んだけど、これはマズいかもしれないという状態になったこと。

生きていれば色んな体験をするものだ。
しかし、年配の女性の対応はどことなく安心感があるものだ。
圧迫感があるわけでもなく、めちゃめちゃ丁寧というわけでもなく。

距離の取り方や、関係の築き方が上手なのかもしれない。
とりあえずお腹もいっぱいになり、やりたかった作業もできて、無事にお店を出ることができたのだけど。

自分の知らなかった自分のことを知ることができたのは大きな収穫になったと思っている。

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